泣く少年の絵とは呪いの絵画で火事になる

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この絵はジョバンニ・ブラゴリンというイタリアの作家が描いた「泣く少年の絵」です。この絵は呪われていて、この絵を飾ると火事になるといわれています。

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泣く少年の絵を描いたのはジョバンニ・ブラゴリン

「The Crying Boy(泣く少年の絵)」は、ジョバンニ・ブラゴリンの代表作です。彼は1950年代に泣き顔の子供達を描いた一連の作品を完成させています。泣いている子供の絵を家に飾るのは奇妙に感じるかもしれませんが、このシリーズは世界中で人気がありました。英国だけで50,000部以上が販売されています。
描かれた子供達は皆貧しくてそれでいて、非常に美しかったのです。特にこの「The Crying Boy」として知られる少年は瞳に悲しみをたたえて心臓の鼓動さえも聞こえそうなものでした。全部で60枚以上の絵を描いたブラゴリンのシリーズは、80年代前半まで大量に複製され続けました。

1985年に泣く少年の絵から火事の呪いが生まれた

1985年に英国で最も人気のあるタブロイド紙「The Sun」は、ブラゴリンの人気を終わらせる記事を出版しました。その記事では、ロザハム家の奇妙な火事について書かれていました。火事によって1階のすべてが破壊されたにも関わらず、リビングルームの壁にあった「The Crying Boy」の複製画だけが無傷で焼け残っていたのです。原因は台所からの出火だったのですが、記事ではこの絵画の呪いで火事になったと示唆されていました。

泣く少年の絵の不幸

「The Sun」の記事が出た後、様々な人々がこの絵と火事の因果関係を結びつけ始めました。ある消防士は、少なくとも15の家の火事で全てが燃えているにも関わらずこの絵だけが焼け残っていたと証言しました。
他にも

  • サリーの女性の家が絵を買ってから6ヶ月後に火事になった。
  • キルバーンの2人姉妹の家が絵のコピーを購入した後、火事がなった。その妹は、絵が前後に揺れるのを見たと主張。
  • ワイト島の女性は、不安になって買った絵を燃やそうとした後、不運に襲われた。
  • ノッティンガムの紳士が自宅を失い、家族が負傷した。
  • ノーフォークのピザパーラーはも泣く少年の絵以外の全てを焼失した。

こういった噂が出回り、さらに「The Sun」にも掲載され、「The Crying Boy」の絵は本来の絵画の価値を失って、「呪いの絵」となったのです。

ハロウィンで燃やされた「The Crying Boy」

完全に「呪いの絵」となってしまった「The Crying Boy」ですが、火事になる前にこの絵をある方法で手放せば問題ないと「The Sun」がさらに煽るような記事を掲載しました。
この絵だけを燃やすと「不幸に襲われた」「不運に見舞われた」という人が続出したためです。

そして1985年には、数百点の絵が集められ、消防団の監督の下で焼かれました。

泣く少年の絵にまつわる物語が追加され、さらに呪いを加速させた

ジョバンニ・ブラゴリンが誰を描いたのかは不明のままでしたが、この「呪い」が広まるとともに、少年の物語がまことしやかに語られるようになりました。

「この絵に描かれている少年は、呪いをかけられたジプシーの子供で、この少年の両親も火事で亡くなり、孤児になってしまった少年がどこにいっても火事が起こって、また孤児に逆戻りしてしまう…そのためこの少年は炎の悪魔と呼ばれている」といったものから「火事で死んだ少年の魂が閉じ込められた」というものまで…。

泣く少年の絵に本当に呪いはあったのか?

実際、本当に呪いはあったのでしょうか?

本来なら合理的に火事の原因を推察しなければならない消防士まで「呪われている」と騒ぎました。そして火災現場では、全てが燃え尽きているにも関わらず、「泣く少年の絵」だけが燃え残っているという事実があったのです。

この現象の解決は2010年までまたなくてはなりませんでした。

とある人物が実際にこの当時の「泣く少年の絵」を入手し、火災実験を行ったのです。

原因は難燃性素材

その実験の結果、とても簡単なことがわかりました。「泣く少年の絵」は難燃性素材に印刷されていたのです。そのため、燃えづらく他のものが燃えても残っていただけだったのです。

泣く少年の絵の呪いを信じようと信じまいと

さて「泣く少年の絵」の物語はいかがだったでしょう。
本当に難燃性の素材だったからということだけが、この絵を火事から守ったのでしょうか?ジョバンニ・ブラゴリンは結局、この絵の少年いついて語ろうとしませんでした…。
Believe it or not(信じようと信じまいと).

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