骨董品の怨念

骨董品はその美しさと独特の魅力で多くの人々を引きつける一方で、一部の人々からは「骨董品には怨念が宿る」という警告も聞かれます。これは本当に信じるべき話なのでしょうか？それとも単なる迷信でしょうか？

骨董品に宿る怨念？―伝説と真実

まず、この議論の背景を理解するためには、骨董品がどのような存在であるかを認識することが重要です。骨董品は、その存在自体が長い年月を生き抜いてきた証であり、魅力の乏しい駄物では決して残らない特別なアイテムです。骨董品との出会いは「ご縁」であり、自分の感性で良かれと思ったものとの相性が良いと感じることが大切です。

しかし、一部の人々は、特定の骨董品を持ったり触れたりしたときに不快な感覚や異常な体調を報告しています。これは、骨董品に宿る「怨念」によるものだと彼らは主張します。たとえば、ある骨董品収集家は新しく買い付けた蕎麦猪口を手に取ったときに、明らかに気持ちが悪くなったと言います。

科学的には怨念はない

科学的な立場からは、怨念というものは存在しないという見解が一般的です。骨董品に感じる何かがあるとすれば、それは骨董品そのものではなく、私たち自身がそのように受け取るからだと主張されます。つまり、骨董品に対する私たちの感じ方や反応は、骨董品そのものではなく、私たち自身の感性や心情によるものだと言えます。

もちろん、骨董品を扱う際には、常識的な注意は必要です。その物品の歴史や背景、そして自分自身がそれにどのように反応するかを理解することは、骨董品を楽しむ上で重要な要素となります。

結局、怨念とは何か

骨董品が怨念を持つかどうかは個々の信念や体験に大きく依存します。信じる人にとっては、それは一種の警告となるかもしれません。しかし、科学的には証明できないため、一般的には怨念は存在しないと考えられます。

「怨念」の話は神秘的で興味深いものであり、骨董品の持つ魅力の一部かもしれません。しかし、最終的には、それぞれの骨董品との関わり方は、私たち自身の解釈や感じ方に委ねられます。そのため、自分自身の感性や直感を信じ、心地良いと感じるものを選び、それを楽しむことが何よりも大切でしょう。

注意が必要な買い手を選ぶ、曰く付きアンティークの怨念

さて、科学的には怨念などはない、と言われていますが実際は曰く付きと言われるものは数多く存在します！
曰く付きになりやすいものをご紹介です。

セットのアンティーク家具

かつての所有者の感情が残る可能性アンティーク家具店で、テーブルと椅子がセットでリーズナブルな価格で販売されているのを見つけ、良いディールだと思ったことはありませんか？

しかし、一度深呼吸して考えてみてください。それが”セットで売られている理由”は何か？良いも悪いも、“放出された背景”があるはずです。

例えば、衰退している家族が必死になって手放したという可能性もあります。そのような家具には、“感情的なエネルギー”が残っているかもしれません。

価格が手頃で良質な家具だからといって、即座に決断するのは早計かもしれません。

何度も所有者を変えてきた肖像画

呪われている可能性風景画や静物画を自宅に飾るのは、それほど問題ないでしょう。しかし、人物を描いた肖像画は、その絵に詳しい人でなければ、最初から購入を避けることをおすすめします。

肖像画は必ず誰かのために描かれるからです。それは力を示すものであり、愛を表現するもの…その中には”人間の意図”が含まれています。

そのようなアートワークが見知らぬ人の手に渡ると、画中に宿る”想い”が”呪い”に変わる可能性もあります。

19〜20世紀の西洋人形

子供たちの悲しい記憶が詰まっている西洋の人形は日本の人形とは異なる魅力があり、ただ置いておくだけで部屋の雰囲気が一変します。それは高級感を醸し出す何か特別なものです。

しかし、特にアンティークの西洋人形には注意が必要です。

19〜20世紀は、西洋では戦争が頻繁に発生していました。その中で生きる子供たちは、弾丸が飛び交う中で人形を友人のように抱きしめ、逃げ惑い、最悪の場合、そのまま命を落としていったのです。

そのような西洋人形には悲しい思い出が詰まっていても不思議ではありません…

長く使われてきた物には、“使用者の感情”が深く刻まれます。

それが良い感情であれば問題ありませんが、悲しみや恨みが含まれ、“不吉なアイテム”になっている可能性もあります。

古風な物や伝統的な物は、私たちが想像する以上の歴史を持っています。その起源が不明な段階で、無理に購入するのは避けたほうが良いかもしれません。

中古の家具やアンティーク品の浄化

風水の観点から中古の家具やアンティーク品を使用する際には注意が必要です。これらの物品は以前の所有者から「念」が引き継がれると言われています。「念」は、前の所有者の思いや気持ち、望みや念願を指すもので、それが物品に込められ、新しい所有者に影響を与えるとされています。

以前の持ち主が健康であったか、病を患っていたか、または強運の持ち主であったかどうかによって、新しい所有者の運気が左右されます。そのため、中古品の前の所有者が明らかに良い運気を持っていたと確認できない限り、風水の観点からはその使用を避けるべきとされています。

特に、高価な家具や食器類、ベッド・ソファー・タンス、人形やぬいぐるみ、特注品、ブランド品、石や宝石など、人々が頻繁に使うものや価値のあるものには、前の所有者の念が強く宿りやすいとされています。

また、中古の家具やアンティークを使用して起きるとされる不運には、頻繁に交通事故に遭遇する、身内に不幸が起こる、仕事がうまく行かなくなる、体調が良くないなどがあります。これらの事象は、物品に宿った前の所有者の波動が、同じ波動を持つ新しい所有者に影響を及ぼしていると考えられます。

しかし、それが必ずしも悪い結果をもたらすわけではありません。以前の所有者が強運の持ち主だった場合、その運気は新しい所有者に引き継がれ、幸せな出来事を引き寄せることもあります。

念が強く宿るとされる中古の家具やアンティークに対しては、以下の対策が推奨されています。まず、物品が何らかの不運を引き起こしたと感じる場合や、運気が下がったと感じる場合は、思い切ってその物品を処分し、新しいものを購入することが推奨されています。風水では新しい物には良い運気が宿るとされています。

次に、中古の家具やアンティークをどうしても使用したい、または容易に処分できない場合には、その物品をお清めすることが求められます。お清めを行うことで物品に宿る念を浄化し、不運を避けることが可能となります。

お清めには、塩で清める方法、天日干し、お香を焚く方法などが効果的とされています。これらの方法を活用することで、中古の家具やアンティークから発生する可能性のある不運を最小限に抑えることができます。